humhummの乱読日記

Kindle Unlimitedと図書館を利用して読んだ本の備忘録です。☆の数はあいまいでかなり主観的ですが、基本的に最後まで読み切ったおすすめの本を紹介しています。

YouTubeで食べていく 「動画投稿」という生き方 [Kindle Unlimited]

 

📙 YouTubeで食べていく 「動画投稿」という生き方

おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐⭐

本の帯で「本当に稼げる?」なんて大きく書いてあるから読む気がなかなか起こらず、Kindle Unlimited対象のYouTube関連の本の中で本当に最後に読み始めた本だった。普通は「稼げる」というワードに引っかかるのかもしれないが、私は動画を作ってみたい、動画で何ができるのかなどに対する興味のほうが大きいので却って敬遠してしまった。

正直に言ってこの下世話な(失礼)帯で損している。もったいない!

YouTubeという一分野を俯瞰したとってもいい本。HIKAKINさんの本(僕の仕事は YouTube [Kindle Unlimited]の日記)がYouTuberになりたい人向けの本だとすると、こちらの本はYouTube業界を見通しかつ今でも通じる示唆に富んでいる。

HIKAKINさんの本を読んだときにも書いたが、私は個人のYouTuberの作品をほとんど見たことがなく、普段視聴するのは英語の公式チャンネルがほとんど。なので、ジェット☆ダイスケさんを知らなかった。でもこの本ってレベルが高いというか、思考が広いというか言語化する能力と観察力がすごいというか、YouTuberってこんなにすごいの?と(皆がそうではないとは思いますが)感心した。

2014年出版とだいぶ時間がたっているのだが、本文途中のいくつかの著者コラムの最初がまず「低年齢層ユーザーという課題」。(最近+今後予定されているGoogleのポリシー改定に関連して)もちろん運営母体であるGoogleだってずっと考えていたはずだけど、時代を先取りして見通して、当事者として問題意識も持っている。この本のアップデート版を出してくれないかなあ。

HIKAKINさん含む成功したYouTuber7人へのインタビューも著者のいう「貴重な失敗談」と試行錯誤にフォーカスされていて、業界を良くしたいという思いと問題意識が伝わってくる。

YouTubeの一視聴者としては、ジェット☆ダイスケさんも控えめに述べているが、コピー丸出しや盛りすぎコンテンツはもういらない、もっとオリジナルで役に立つものが見たいと思う。ブログもそうだけれど(読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術の日記で書きました)「だれかがもう書いているなら読み手でいよう」でいてほしい。

ただ作り手の立場で言えば、HIKAKINさんの本の日記でも私もYouTube動画を作ってみたいと書いたけれど、自分が作ると「これは新しいコンセプトの動画でみんなの役にたつはず」と客観性を欠いてしまう気がする。そして多分私も似たような動画をアップしてしまうのかも(でも、芸術や発表の場という意味で、たとえ拙くても趣味で作品をアップするにはいいと思う、うーん、その区分けが難しい)。

そもそもインセンティブがPVや広告収入だからこうなってしまうのかなあ。

私もAdsenseの広告を使用しているので矛盾といえば矛盾なのだけれど、欲されている(=役に立つ)広告ってあるのかなあと最近思い始めている。テレビ番組の途中にCMが流れるのは当然だと思っていても(番組制作費が必要だとわかっているから)ブログ等の本文中にはさまりまくる多すぎる広告、YouTubeの最初に流れる広告、正直みんな嫌がっているんじゃないか、邪魔だしそもそも見ていないよね…。

Googleのビジネスモデルってこれでいいのかなと思って、まとまった文章か本を読みたいと探しているのだが、やはり見つけられず(怖くて書けないか)。検索しても、英語でも日本語でも稼ぐとかそんなものばかりが引っかかって、たどり着けない(消費者に本当に必要とされている情報と広告を選別するアルゴリズムに達するにはまだ時間がかかるという前提で。それとも案外近い?)。