The Moonlit Garden [Kindle Unlimited]
おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐
この本もHopeless（Hopeless [Kindle Unlimited]の日記）に引き続き、以前Prime Readingで読んでいたが今回感想を書くにあたってもう一度読み直してみた。星の数は4.5かな～（結構私は好きな感じ）＋ちょっと押しが弱いかもと思い4つにした。
ドイツで売れた小説を各国語に翻訳した本のよう。舞台はドイツと各国（ネタバレなしで）と過去。表紙の通り静謐というか落ち着いたストーリー展開。その分ロマンスというにもミステリーというにも押しが弱いような気がするが、穏やかでよくまとまっていると思う（なので強烈なラブシーン等お求めの方には物足りない）。
Hopelessは60%（Kindle Paperwhiteの表示が%表示なので）を過ぎるまで面白みが感じられなかったのだが、こちらのThe Moonlit Gardenは10%過ぎから面白くなってきて、英文も平易で（高校の副読本より簡単かも。今も副読本ってあるのか？）Hopelessよりも過激表現がなく高校生くらいでも十分読めると思う。ぐちぐちと書いているけれど全体的にはかなりおすすめの本。
押しが弱いと言っておきながら、50%くらいのところで登場人物がピンチに陥りそうな場面があって、怖くて読み進められずしばらく読書の手が止まってしまった（共感性羞恥というらしい。empathic embarrassmentの和訳らしいがなんだか大げさすぎる表現だと思う）。私はかなりの弱心臓タイプなのでおそらく大多数の方には問題ない。
当たり前なのだが、今おばあちゃんでももちろん若い時代があって、母親でも学生だったり恋愛を楽しんでいる時期もあって…。どうしても自分中心で考えてしまうけれど、親も自分みたいにいろいろ楽しんでいて、自分の子供も、かつての自分みたいに外の世界に飛び出して色々と経験してずっとつながってゆく。自分がいなくなってもずっと。改めて、自分がいないパラレルワールドみたいな感覚というか、不思議だなあと思った。
