移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

humhummの乱読日記

Kindle Unlimitedと図書館を利用して読んだ本の備忘録です。☆の数はあいまいでかなり主観的ですが、基本的に最後まで読み切ったおすすめの本を紹介しています。

一人で日経平均を動かせる男の投資哲学

 

📙 一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐⭐

230億円を稼いだトレーダーとして有名なcisさんの本。以前何かでインタビュー記事を読んで、この方は只者ではないと思って(変な目線の言い方ですみません)投資志望者としてぜひ参考にさせていただきたいと思い読んでみた。

少し読み始めてやはりすごい本だと思った。淡々と描かれているが題名のとおりこれはまさに「投資哲学」だ。 そしておそらく素の自分では真似できない。

私は麻雀も下手だし(自分一人でツモって完成できる役に熱中)他人を気にするよりも自分の仕事の完成度を高めたい、どちらかと言うと職人タイプだ。そして投資に興味があるものの、なんというか、未知のことを学んでみたい、人の心理や動きを考えてみたいという興味が勝っている気がする(もちろんお金がたくさん稼げることに越したことはないのだが)。

正直評価が分かれる本だと思う。私は(むしろ投資よりも)人が考えていることを知ることに興味があるから、cisさんのこれまでの道のりや考え方を知ることができてそして現在この結果につながっていることが非常に面白く読むことができた。しかし投資の具体的な方法論を求めている方はなんというか肩透かしをくらった気分になると思う。

実際に投資を始める前に再度読み直さないとと思っているが、特に覚えて起きたいと思ったのは、「株の勝ち方について書かれた本は基本的には役に立たない」「基本は順張り」「上がっている株を買う。下がっている株は買わない。買った株が下がったら売る」「マーケットの潮目に逆らわずに買う。そして潮目の変わり目をいち早くキャッチする」「勝手な予想はしない」等々。

cisさんの行動は、理論と考察(観察)と反省に裏打ちされているところが素晴らしく、その分析からまさに投資哲学だと思った。正直、このような(デイ)トレーダーの方はその場の感覚というか直観のようなものと財務分析、そしてもっと軽いノリというか勢いでトレードしているように想像していたのだが、ここまで深く考えていること感動したし正に職人のようだと思った。私も別の自分を手に入れるために(素の私では絶対無理そうなので)自分への挑戦というか鍛錬という意味で投資をやってみたいと思っている(現在はデモトレードを始めている)。