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humhummの乱読日記

Kindle Unlimitedと図書館を利用して読んだ本の備忘録です。☆の数はあいまいでかなり主観的ですが、基本的に最後まで読み切ったおすすめの本を紹介しています。

Portrait of a Killer: Jack the Ripper - Case Closed

 

📙 Portrait of a Killer: Jack the Ripper - Case Closed

おすすめ度 ⭐⭐⭐

引き続き週末断捨離を続けていて発見、そして思わず読み返した本がこちら。あまり人気がなかったのかKindle化はされてないよう。星4つの理由は、星3つが構成+星1.5つが忘れられないインパクトから。読んだのにも関わらず内容を忘れてしまう本も多いなかこの本は印象に残ったし忘れなかった。邦訳本は真相"切り裂きジャック"は誰なのか? 上下巻。邦訳本の帯に書いてあるとおり、「P.コーンウェルが真犯人を追い詰める!7億円の巨費と現代科学の粋をかけ100年後にあきらかになった真実!!」を綴ったもの。

私は読む本の種類がかなり偏っていて、もちろんパトリシア・コーンウェル氏は存じ上げているものの推理系(であっているのか?)の本やドラマもほとんど読まないし見ない(名探偵コナンだけはときどき子供と見ている)。この本は、販売された当時、パトリシア・コーンウェル氏の新境地というか個人的なプロジェクトが絡んだ新しい試みというようなウリだったと思う。

構成のため星3つとしたのは、正直なところ、えっ、こんな終わり方?と思ったから。そしてこの本をおすすめできるのは切り裂きジャック(Jack the Ripper)に興味がある方、そしてそれは私だったりする(あやしい…)。なぜだがわからないが、血も残虐さも苦手なのに、切り裂きジャックの頃(1800年代後半)は、新聞もあってある程度詳しい事実や建物の写真もあったりして、当時の時代背景と未解決の事件であることに想像力を掻き立てられるのだと思う(Wikipediaから切り裂きジャック日本語とJack the Ripper英語版の説明、英語版のほうには写真もあるので閲覧注意)。

最初に読んだときは、夜も怖くて眠れず、会社でも背後に誰かいるのか気になって仕事に集中できなかった(私はかなりの怖がりです)。ちなみにさわりだけでいいけれど歴史にも少し触れたいという方には怖い絵のひみつ。「怖い絵」スペシャルブックもおすすめ。

この本を読み終わって、case closedという題名のとおり、一応の決着を見たと思うと同時に、切り裂きジャックの子孫の方々もいるからというのと時間もたって「時効」みたいな感じもあるし、ドラマティックな終わり方では全くない。そこに不満を持つ方は多いだろうが、壮大なプロジェクトの記録としては面白いし、私にはすごいインパクトがあってあっという間に読めた本だった。