Where the Forest Meets the Stars　[Kindle Unlimited]

おすすめ度　⭐⭐⭐⭐　

正直不思議な感じの本だった。最後まで納得感があったというかなかったというか。でも読んで良かったと思う。途中のintimateな感じは、具体的な記述ではなく淡々としているのにすごく切なくて良かったし、泣いてしまった場面もあった。

同じ星4つだが、個人的には前回読んだThe Moonlit Garden（The Moonlit Garden [Kindle Unlimited]の日記）のほうが好きかなあ。Where the Forest Meets the Starsのほうがアメリカ的でThe Moonlit Gardenのほうがヨーロッパ的だからかもしれない。作者がそれぞれの地域出身というのもあるが、もし映画になるとしてもそれぞれアメリカ映画、ヨーロッパ映画っぽい内容だと思う。私が歴史好きなのもあるかも。

始め19%（Kindle Paperwhiteの表示で）くらいまで、ちょっと異次元の話のようで同じような問いかけが続くこともあり、fantasy的なものも得意でないのでなかなか読み進められなかった。ただAmazonのページの海外のレビューがとても良いので（5,000以上あって星5つ中の4.6！）その良さを知りたい、もしかしたらどんどん面白くなってくるのかも！と半ばむきになって読み進めた。

小説の鍵というか難しいところは、飽きさせないでどの時点で読者を引き付けられるかだと思う。ゼロ知識のところから始まって、始めはある程度背景や登場人物の説明に文章を費やさないといけないのだが、この時点で事件（出来事）を起こすのはまだ早い。

この本の場合、20%まで読んで最後まで読もうと決めて、30%から登場人物に違和感がなくなったというか登場人物全員の人物像が姿形も含めて想像できた。

60%過ぎたころからはすごいスピードで読み進めた。そこにたどり着くまで、他の本を読みながらだが一週間以上かかっている。残り40%は週末の一日で読み切った（でも小説ってやっぱりいいですね。読んでいる時間は現実世界のことを忘れて没頭できました。こういうときビジネス書だと逆効果）。

この本をおすすめするのはロマンスに加え、ずばりfantasy要素が好きな方。例えば妖精が登場するような話に違和感がない方にはおすすめ（私はHarry Potterシリーズは全作読んだものの、The Lord of the Ringsは早々に挫折）。あと始めの20%まで読み進められる方。そこまで読み進められれば（＝最初の設定に違和感がなくなれば）最後まで面白く読めると思う。そこまでfantasy fantasyという感じでもないので。

私の好みが偏っているのかもしれないが、これは！と思う本を見つけるのが思いのほか大変。最後まで読み切る本にたどり着く前に、今回もだが数冊は読み切れなかった本がある（book club推薦というので何回も失敗している。あと本の実力を超えてマーケティングがうますぎる本もあると思う）。それでもめげずに今後も検索＆挑戦を続けるつもり、できたらKindle Unlimited対象で。