「すべて投げ出してしまいたい」と思ったら読む本
おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐
日経ビジネスの記事30~40代「友達ゼロ」は人としてダメかでの著者の明快な語り口に惹かれたのと、飽きたというかそのときは本当に「すべて投げ出してしまいたい」と思っていたので、これだと思い読み始めた諸富祥彦氏の本。
心に響いたのは、わかってはいるものの逃げてもいいんじゃないかということ。そして手遅れになる前に、本を読むエネルギーがが残っているうちに逃げるべきということ。
本好きとしてドキッとしたのは、本好きは本に逃げている、『自分を見つめたくないがゆえに活字を読み続けている人も少なく』なく、『活字依存症の人は、絶えず活字に身をさらすことで自分の気を紛らわしている』との記述。落ち着いた語り口で自分を振り返ることができる本として心が弱っているときに読むのをおすすめします。