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humhummの乱読日記

Kindle Unlimitedと図書館を利用して読んだ本の備忘録です。☆の数はあいまいでかなり主観的ですが、基本的に最後まで読み切ったおすすめの本を紹介しています。

どこでも誰とでも働ける 12の会社で学んだ"これから"の仕事と転職のルール [Kindle Unlimited]

 

📙 どこでも誰とでも働ける ~12の会社で学んだ"これから"の仕事と転職のルール~

おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐

成功者の上から目線のアドバイス本かなと少しびくびくしながら読み始めた(現在少し自信をなくしておりいろいろと受け止める心の余裕がない)。結果そんなことはなく、決して嫌味ではない終始ポジティブな語り口に励まされ、読み終わったときには少し気分が明るくなった。最後まで読んでわかったのだが、著者の尾原氏はそんな上から目線トーンにならないよう終始気を付けてこの本を書かれたらしい。

この本での尾原氏の提案どおり、過去勤務した12社での経験や気づきを尾原氏はこの本で惜しげもなく「ギブ」してくれている。特に今の自分に参考になったのは、「目的」ではなく「手段」としての転職を考えること。

尾原氏にとってグーグルへの転職は英語をものにするためであり、次に楽天に転職したのは、「日本的」なインターネットの可能性や「AIの進化などによっても変わらない人間の本質」について考えたかったからだと言う。 ファイナンスのプロを目指して、ある事件のため事業再生となった会社に、事件の翌日入社した尾原氏の友人の話も参考になった。

この本で書かれているのは正直全くの新しい考え方というわけではないのだが(これは尾原氏も認めている)自分主体で生き方を構築するそのポジティブさが何よりも印象に残りこの本の良いところだと思う。

また、意図的なのかと思うがやや自虐的な描写もその素晴らしすぎる経歴の輝きを少し落ち着かせてくれていて一読者として読みやすいものになっていた。そしてネガティブな気持ちになりがちな私にも「やっぱり何かやってみよう」と思わせるポジティブ効果があった。この効果だけでも、これは自分も含むのだが、今の職場で行き詰まりを感じている方、転職を考えている方には特におすすめです。