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humhummの乱読日記

Kindle Unlimitedと図書館を利用して読んだ本の備忘録です。☆の数はあいまいでかなり主観的ですが、基本的に最後まで読み切ったおすすめの本を紹介しています。

60歳からは「小さくする」暮らし

 

📙 生き方がラクになる 60歳からは「小さくする」暮らし

おすすめ度 ⭐⭐⭐

こちらの本は表紙から60代向けのほのぼの日々の暮らしを書いた本を想像するが、内容は文体こそ丁寧でややほのぼの気味だが思ったよりキレがありなかなか硬派である。例えば、今快適に住んでいる150平米のマンション(所有)、配偶者から広さ半分以下の65平米の2LDKの賃貸マンションに住み替えたいと言われたらどうするだろうか。これがまさに著者の藤野氏が直面したことだが、私なら始めは拒否反応を示してしまうと思う。

住まいのダウンサイジングから所有物のダウンサイジング、そして気持ちのダウンサイジングと軽やかな気持ちになれる本だ。読み応えというかガツンとしたものはないのだが(そのため星3つにしたのだが後述の理由で星4つでもいいかと思う)老後を過ごすうえでその軽やかさが参考になる。自分の母親との同居など、私が今から実行するとなるとパニックになってしまいそうなことも悩みつつも乗り越えられていく。藤野氏はこう見えて(失礼!)フルマラソンを完走されるような方だからいざというときの根性も座っているのだろう。

このような生き方暮らし方系の本は眺めているとただの写真集というかそうかあ~という感じなのだが、生き方への影響という意味では実を言うと大きい気がする。

本当は床に落ちている埃を箒でさっと掃くような文化というか習慣を身に着けたいのだが現状の我が家はほど遠い。藤野氏の転居後のマンションのようなスッキリさの中で暮らしたいのだがどうしたらいいものか。日々の暮らし方や見ているもの(物が多い部屋とスッキリした部屋)が違えば生き方も変わってくるだろう。見て見ぬふりをせず私もそろそろ向き合うべきだとはわかっているのだが、今度こそ年末には頑張りたい、と宣言してみたりする。