移転しました。

約3秒後に自動的にリダイレクトします。

humhummの乱読日記

Kindle Unlimitedと図書館を利用して読んだ本の備忘録です。☆の数はあいまいでかなり主観的ですが、基本的に最後まで読み切ったおすすめの本を紹介しています。

PRESIDENT 2019年11月29日号 孤独を100倍楽しむ

 

📙 PRESIDENT 2019年11月29号 孤独を100倍楽しむ

おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐

当初の予想より読み応えがあって面白かった。PRESIDENTでは始めに「言行録」と題された本誌の印象的な言葉の要約集のようなものがあるのだが、「家族に依存しすぎると、明智光秀のようになってしまう。」というのにまず笑ってしまった。

「孤独を楽しむ」という内面に向き合うことがテーマだからか、表紙にもある「著名人の『極上のひとり時間』を大公開」の特集では川村隆氏と有働さんが、思いのほか自分をさらけだしていて驚いた。川村氏は現在の考え方とそれに至った出来事(確かにこれは考えさせられる)を語っており、孤独と自律を併せ持つ思考がまるで哲学者のようだと感じた。

そして有働さんの言う「追い込まれる」感覚。有働さんは、30代後半にニューヨークで悪戦苦闘したときのような経験が今必要と感じたとのこと。私も(というのもこちらも烏滸がましいのだが)仕事に対して何か必死さが足りない、とここ最近思い詰めていたのだが、ああこれだったのかと思った。私も以前経験したような「追い込まれる」感覚で何かに必死でチャレンジしたいんだと気付くことができた(でも実際に次の行動が起こせるかは別…。確かに有働さんが言われたように一人で1、2年海外に行ってみたい)。

孤独は自分を見つめる行為だから、多かれ少なかれ何か辛いあるいは深く考えざるを得なかった経験をへて、孤独を楽しむというか孤独をものにする気がする。

他の特集もなかなか面白かった。一人時間の使い方として副業や勉強の例も具体的でなかなか硬派でよかったし、樹木希林さんや松原惇子氏(たまたまなのか写真で小林幸子さんかと思ってしまった)の特集もよかった。

以前の日記(「すべて投げ出してしまいたい」と思ったら読む本)でも引用した日経ビジネスの記事30~40代「友達ゼロ」は人としてダメかでもそうだったが、一人が好きとか友達がいないとか少ないことを以前より堂々と主張できるようになってきたと感じる。

それでも、こちらも卑屈になる必要はないのだが、一人が楽しいなんて変と思っている人に「え~っ」とか言って異星人扱いされたくないのが本音であり、実際は五木寛之氏の言う「和して同ぜず」をモットーに過ごしていくのが正直なところ良いと思っている(大人になってからはまだマシだが、子供は正直で残酷なので小さい頃のほうが大変だったなあと思う)。