マンガフリーランスで行こう！会社に頼らない、新しい「働き方」

おすすめ度　⭐⭐⭐⭐⭐

面白かった。現在ベルリン在住であるフリーイラストレーター高田ゲンキ氏の本。フリーでベルリン在住というだけだけですごい＆羨ましいと思ってしまうのだが、その過程を包み隠さずでも面白くマンガで描かれている。

以前の日記でも書いたことがあるが（まんがで変わる仕事は楽しいかね？ [Kindle Unlimited]）マンガでも要点は小さい文字の文章ばかりで、マンガである意味がないと思う本もあるのだが（前回の日記で紹介した本は、そうではなく良かった例です）マンガも文章もこなれていてとても読みやすい！

私から見るとこんなに才能あふれる高田ゲンキ氏が、フリーランスになる直前皆に反対され（私ならこのマンガで始めに説得してくる人の意見に負けていそう、高田氏は「共感できないアドバイスは聞き流せばいい」と言っている）試行錯誤を経て現在に至っているという、人生ゲームというか本当に人生何がどうなるのかわからないんだなあとづくづく思った。奥様の仕事の過程も、すごいというか参考になるのかならないのか（いい意味で言っています）何が起こるのか本当にわからない。

結局のところ、自分の意志で生きていく、でもその意思は正しいもの（＝そのときの最善）で良い人に出会い導かれていく必要もある、そのためには思い切った行動も必要、という感じか。こちらの本は結果として成功者として書かれた本なのだが、「Pay it forward」の精神に溢れているからなのか高田氏の性格がそうさせるのか（すごくいい人というのは本からも伝わってきます）嫌味というか「そんなこといわれてもねえ～」みたいなものを全く感じなかった（編集部の連絡先を集める方法だけは賛成できかねたが…）。

イラストレーターでなくとも（イラストレーターを目指す方ならさらに）フリーランスを目指す方なら非常に参考になる本だと思う。私のようにフリーランスになる技能は全くなくても「安定は敵」「孤独を力に変える」という自分の技術で生きてゆくという気概は非常に参考になった。