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humhummの乱読日記

Kindle Unlimitedと図書館を利用して読んだ本の備忘録です。☆の数はあいまいでかなり主観的ですが、基本的に最後まで読み切ったおすすめの本を紹介しています。

ビジネス実践マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法 [Kindle Unlimited]

 

📙 ビジネス実戦マンガ ランチェスター戦略 弱者が勝つ最後の方法

おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐

はあ~疲れたな、小難しい本は読みたくないけれどマンガなら、と2冊続けてKindle Unlimitedで読んでみた本が思いのほか良かったのでまず1冊目をご紹介。

他に同じくKindle Unlimited対象のランチェスター思考などもあったのだが(レビューもなかなか良さそう)あくまでこのマンガ版を読んだ感想であることと、私はランチェスター戦略について聞いたことがある程度の知識しかなく、あくまで主観的な感想であることをご了承いただければと思う。

まず読み始めに気になるマンガの絵から。線が弱い感じで正直あまり好みの絵ではなく、またマンガの設定もなかなか現実味がないと思ったのだが、一番大事な主題である「弱者逆転」の説明はわかりやすかった。なのでランチェスター戦略を知る第一歩として星4~5つ。

マンガに続く説明は少し難しくなるものの、Wikipediaのランチェスターの法則でざっと概略を見てもらうとわかるのだが、この本は難しいながらもできるだけわかりやすく簡潔にまとまっていると思う。こちらを読み込めばランチェスターの法則の概要を理解するのは十分可能だと思った(さらに深めたい方は専門書へ)。

ランチェスターの法則はもともとは軍事理論でそれを経営に応用したもの。信長の野望のゲームのように、限られた領地しか持っていない弱者がどう工夫して攻略していくかをイメージするとよいかも。5つの事例を通して「局地戦」「一点集中主義」「差別化」「接近戦」「No.1主義」を学ぶ。最後の「No.1主義」は企業とかで普通にやっているような気がする(そのような部署に所属したことがないのでわからず)。

後半の説明にあった「グー・パー・チョキ理論」も面白いと思った。導入期はグーの戦略で握りこぶしを鋭く突き刺すがごとく参入、成長期はパーのごとくマーケットを鷲掴み、成熟期には集中して広がりすぎた戦線をチョキっとカットして生産性を求めるとのこと。

頭の体操というか、例えば起業して自分を見失いそうなときに、基本に返って次の作戦を考えるのに使えると思った。そして面白いと思ったのは、数字や計算で表せなさそうなことが計算で表現されていること。もちろんその計算の定義に当てはまらないことは多々あると思うが、数字は客観的に物事を見るのに役立つ。結果、ランチェスター戦略の場合、実際に手を動かすというか行動につながり、頭でっかちで泥臭いことが苦手な私のようなタイプの人には向いている考え方だと思う。

自分を客観的に見るってすごく難しいと特に最近思っている(株式投資を始めて、いかに自分の都合のいいように考えているか思い知らされました悲)。考え方の癖から逃れるのはなかなか難しく、奢らず、客観的に、実直にとは才能なのか努力なのか、訓練でどうにかなるのかまだわからず困惑中。